| 抗体医薬は生産コストが極めて高いです。まず、製造過程が複雑で、製造能力を持つメーカーが世界で数社しかないため、世界中で必要な生産量の半分程度の製造能力しか存在しないのが現状です。また、製造関連特許が数多く、知財保有状況が複雑なことがコスト上昇に拍車をかけています。この状況が患者の支払い負担を高め、臨床試験のコストを第1相だけでも数億円に押し上げています。したがって、抗体医薬事業を行うのは、ベンチャーにとって極めて負担が大きいのが現状です。
ペプチドは有機合成で製造できるので、タンパク質のような製造キャパシティーの問題はなく、製造に関わる特許料の支払いも必要ありません。
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